にこのカオスブログ
一部同人的表現を含みますが、現実とは何の繋がりもないにこの妄想です。お嫌な方はダッシュで逃げて下サイ!
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「ねぇ・・・俺でいいのかな・・?」
きた。
基本的に半年にいっぺん位の割合でやってくる喬夫の「俺でいいのか」病。まあ、俺が勝手に名付けてるだけなんだけど。
俺の相方、永谷喬夫大先生はある日突然、ホントに唐突に自分の道を見失うことがあるらしい。
この図体のデカイ子供は、その病気に掛かると性質が悪い。
とことん自分に自信がなくなるというのが、その主な症状。
こうなるとホントに頑固。
「何が。」
いつものように一言一句逃さないように、一瞬の変化も見逃さないように慎重に話を進める。
「全部。」
・・・・・・・・・・わかんねえって!
「全部って、例えば?」
ここは辛抱強く、長期戦の構え。
あ、さっきトイレ行っておけばよかった。
「・・・・・例えば、
俺がギター弾くこととか・・・。」
・・・例えばっていうか、問題はそこなんだろう?
必死に苦しんでいる相方の横顔をちらりと見る。
俺に沸いてくるのは、嬉しい、と、愛しい、キモチ。
「弾きたくないわけ?」
正直喬夫が弾きたくないっていえば、俺はきっと止めないだろう。
喬夫から返ってくるのは沈黙のみ。
うーん・・・今回は重症かも。
こんな時はただじっと待つ。
コイツは、そんなに弱くない。
「俺、ダメだねぇ・・・。」
苦笑いのよな、諦めたような口振り。
「何で?」
「椎名君にこんな迷惑かけて、しかも・・・・・ギター弾けないし。」
「迷惑?」
まだ分かんないのか。
「なあ、喬夫。」
「?」
弱々しく、それでも顔を上げる喬夫に満足する。
「俺は俺のもので、誰のもんでもないけど」
俺の言葉は唐突すぎたんだろう、喬夫は意味が分からないという顔でぼけっとしている。
「俺の『歌』はお前が見つけたもんだろ。」
高校最後のあの年。
コイツに会わなかったら、俺は今ココに居ない。
これは明快な事実。
「だから俺の『歌』はお前のもんだよ。」
「!?」
何を歌っても、誰のために歌っても、根源はお前にある。
「お前がギターをやめたいなら、やめればいい。俺は止めない。」
「でも、俺も歌わない。」
俺にとってはコレが当たり前。『当然』のコト。
「・・・・・・・・・椎名君、それ・・・脅しです・・・。」
喬夫の困ったようなはにかみ笑い。
んでもってその顔は真っ赤。
うん、うん。
迷子の子供、無事保護、だな。
コイツがこうも不安になるのは、常に必死だから。
闇雲にあがくから。
俺だってそういうときがある。
でもそういうとき、いつも欲しい言葉で俺を捕まえていてくれるのはコイツだから。
俺もコイツにとって、枷でありたいと思う。
本当に居たい場所にちゃんと繋ぎとめてくれる、枷。
『お前のギターがなきゃ歌わない』
俺のが子供か・・?
正直あの「歌」を「お前のもんだ」と当然のように言われること以上に
甘美な誘惑はないであろうという、一種の異常レベル崇拝(笑)によって作成。
基本的に半年にいっぺん位の割合でやってくる喬夫の「俺でいいのか」病。まあ、俺が勝手に名付けてるだけなんだけど。
俺の相方、永谷喬夫大先生はある日突然、ホントに唐突に自分の道を見失うことがあるらしい。
この図体のデカイ子供は、その病気に掛かると性質が悪い。
とことん自分に自信がなくなるというのが、その主な症状。
こうなるとホントに頑固。
「何が。」
いつものように一言一句逃さないように、一瞬の変化も見逃さないように慎重に話を進める。
「全部。」
・・・・・・・・・・わかんねえって!
「全部って、例えば?」
ここは辛抱強く、長期戦の構え。
あ、さっきトイレ行っておけばよかった。
「・・・・・例えば、
俺がギター弾くこととか・・・。」
・・・例えばっていうか、問題はそこなんだろう?
必死に苦しんでいる相方の横顔をちらりと見る。
俺に沸いてくるのは、嬉しい、と、愛しい、キモチ。
「弾きたくないわけ?」
正直喬夫が弾きたくないっていえば、俺はきっと止めないだろう。
喬夫から返ってくるのは沈黙のみ。
うーん・・・今回は重症かも。
こんな時はただじっと待つ。
コイツは、そんなに弱くない。
「俺、ダメだねぇ・・・。」
苦笑いのよな、諦めたような口振り。
「何で?」
「椎名君にこんな迷惑かけて、しかも・・・・・ギター弾けないし。」
「迷惑?」
まだ分かんないのか。
「なあ、喬夫。」
「?」
弱々しく、それでも顔を上げる喬夫に満足する。
「俺は俺のもので、誰のもんでもないけど」
俺の言葉は唐突すぎたんだろう、喬夫は意味が分からないという顔でぼけっとしている。
「俺の『歌』はお前が見つけたもんだろ。」
高校最後のあの年。
コイツに会わなかったら、俺は今ココに居ない。
これは明快な事実。
「だから俺の『歌』はお前のもんだよ。」
「!?」
何を歌っても、誰のために歌っても、根源はお前にある。
「お前がギターをやめたいなら、やめればいい。俺は止めない。」
「でも、俺も歌わない。」
俺にとってはコレが当たり前。『当然』のコト。
「・・・・・・・・・椎名君、それ・・・脅しです・・・。」
喬夫の困ったようなはにかみ笑い。
んでもってその顔は真っ赤。
うん、うん。
迷子の子供、無事保護、だな。
コイツがこうも不安になるのは、常に必死だから。
闇雲にあがくから。
俺だってそういうときがある。
でもそういうとき、いつも欲しい言葉で俺を捕まえていてくれるのはコイツだから。
俺もコイツにとって、枷でありたいと思う。
本当に居たい場所にちゃんと繋ぎとめてくれる、枷。
『お前のギターがなきゃ歌わない』
俺のが子供か・・?
正直あの「歌」を「お前のもんだ」と当然のように言われること以上に
甘美な誘惑はないであろうという、一種の異常レベル崇拝(笑)によって作成。
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